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2012.6月

覚悟を決めてポリープとサヨナラします

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梅雨入り間近ですが、お陰様で家族も

我が家の住人(大吉、エビ、お魚も)も皆元気です。

6月に入りやや蒸し暑くなってきましたが、朝5時大吉散歩はひんやりした空気の中でとても心地よい時間となっています。連休、 糖尿病学会も終り、糖尿病教室、講演も一段落し、いよいよ今月末に3年間お預けとなっていた胃のポリープ切除を決意しました。何しろ一週間入院が必要と言う事なので半年前から外来予約を空にしてようやく準備が整ったと言う事です。それにしても胃カメラの機器、技術も昔と違い相当進歩していて、咽頭から十二指腸までしっかり観察していただきました。ポリープも精密カメラで密集する毛細血管がくっきりと判別でき生検しなくても悪い顔をしているかどうかすぐわかってしまうようです。元々はヘリコバクターピロリ菌にやられて、慢性萎縮性胃炎から事が始まっているのですが、私達の年代は8割以上がピロリ陽性と言われています。胃がんになる人の90%はピロリ陽性、つまり胃がんは感染症と言うことになります。私も潰瘍持ちで10年程前にピロリ除菌に成功していますが、既に萎縮性胃炎は手遅れ。これからは若い世代の人たちに是非早めに見つけて除菌する事をお勧めしたいです。ただピロリがいても癌になる人は0.5%以下なので50過ぎた人でピロリ陽性の方は年に一回、胃カメラがいいのかな(と思いますが、該当される方は主治医に相談して下さいね)。糖尿病外来でも癌の検診を忘れないよう喚起しています。なかなか実感として受け入れてもらえませんが。確かな事は、最大死亡原因は癌か動脈硬化(心筋梗塞、脳血管障害)です。早期発見で有効なのは胃がん(食道がん、咽頭がんもカメラで発見)、肺がん、大腸がん、加えて男性の前立腺がん、女性では乳がん、子宮がん。これだけあるとどれかにあたりそうな気もしますが、運良く見つかれば4〜5年寿命を繋ぐことができます。宝くじの2等賞くらいには十分匹敵するのではないでしょうか。周りの仲間たちと一緒に元気で笑顔でいられることに感謝し、覚悟を決めてポリープとサヨナラします。

   せっかく与えられた人生だから正しい生活習慣を維持しまだまだ頑張らなくてはと思います。

2012.6