3月の驚き、飲む機会が12回。忘年会のときでも8回だったのでびっくりする。だが余程どんちゃんやったかというとそうでもない。これは外食する時に飲んでしまうという悪しき習慣による結果である。それにしても外食が多かったことは確かだ。いろいろ重なったのでしかたがない。しかし本当の驚きは再び本とお友達になれた事だ。外来でいつも頭が痛くなるので頭痛持ちかと思っていたが、実は老眼だった。眼鏡もかけず近くも遠くもみていたので眼精疲労から頭痛となった。最近気づいて老眼鏡を購入した。普通の老眼鏡、近々両用の老眼鏡、ついでにスポーツ用と運転用の近視眼鏡3個。 いろんな状況で使い分けるのである。効果はテキメン。頭痛はほとんどなくなったし、何でも見えるようになった。それでこれまであきらめていた読書も再開した。本からいろんなことがわかる。世界が一気に広がる気がする。お出かけもショルダーバックに必ず老眼鏡をいれて、読みかけの本を一緒に持っていく。最近、読んだ本。後輩の女医さんのFacebookでみた男性脳と女性脳という内容の本。 はっと新たな発見に感動した。 2冊目は「50歳を超えても30代に見える生き方」。生活習慣が重要な鍵を握ることが書かれており、まさしく私の糖尿病外来に必須となる内容である。結局のところ、若さを維持するには、禁煙、動物性脂肪摂取控え、暴飲暴食厳禁、早寝早起き、歩行、お酒と塩分最小量、 と当たり前の結論に導かれる。 これなら自分は大丈夫と思いたい。が、胸に手をおいてよく考えてみると少なくとも最後の項目はまったくだめということだ。老眼鏡で頭の体操は何とかなるかもしれない、後はお酒と塩だ。従って、3月はしっかりはめを外したことになる。何でも不摂生は細胞毒となるそうだ。壊れた細胞が再生されるとき遺伝子の複製が行われるが、遺伝子DNAの安全キャップ(テロメア)は不摂生の度に徐々にすり減り最後は細胞が死滅するという。何回複製できるかつまりテロメアの長さは決まっているそうで不摂生で細胞が死滅すると言う事は個体の死につながる。あるいは、それを補うために突然、すり減らないテロメアを持った不滅のがん細胞が発生するそうだ。テロメアはいわゆる細胞復活の回数券のようなものといえる。さて、生まれたときにせっかくいただいた命の回数券はあと何枚残っているのだろう。 これ以上すり減らないよう今月こそは自粛しようと決めたが、、、
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